「6K」によって退職を考える看護師たち

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看護師を苦しませる「6K」

看護師を苦しませる「6K」

旧3K+新3K

労働環境の悪い職場のイメージを伝える言葉として以前から「3K(きつい・汚い・危険)」という言葉が使われてきましたが、最近はそれに加えて新たな3Kが現れました。それは「帰れない」「厳しい」「給与が安い」というものです。看護師は多忙なうえ、仕事内容に対する給与に不満を感じる人が多くいます。では、この「6K」について、具体的にどういった部分が退職を考えるまで看護師を追いつめているのでしょうか。

帰れない・きつい・厳しい

まずは体力的な部分でつらさを感じてしまいます。夜勤があると生活リズムを掴むのにも一苦労ですし、交代制とはいっても毎回時間通りに交代できるとは限らず、数時間残業してから帰宅するのもまったく珍しいことではありません。
患者を介抱するのにも力が必要ですし、ナースコールの対応や救急患者の対応など、予測できないことが多く一日中忙しく動き回ることになります。例えば3交代制で、日勤で残業して帰宅した後、深夜勤で再び出勤するといったことになるとまったく休んだ気にはなれず、常に働いているような感覚に陥ってしまいます。
また、重症患者の対応であったり、患者が目の前で息を引き取るなど、精神的につらい場面も多く経験します。重症の患者を相手にしていなくても、医療ミスがあれば重大な事故につながりかねませんので、常に気をはっている必要があります。また、若いうちであれば先輩からの指導も非常に厳しいものになります。患者一人一人への対応も異なりますし、どうしたって精神的にすり減ってしまいます。責任のある仕事はやりがいにもつながりますが、プレッシャーに押しつぶされてしまう可能性も大いにあるのです。

汚い・危険・給与が安い

患者は病気を抱えて病院に訪れるので、衛生面に関しては仕方のない部分ではあります。汚物や嘔吐物の処理、入浴介助など、自分ではどうしようもできない患者が一番つらいのは頭で理解していても、どうしても汚いと感じてしまうこともあります。
また、看護師は常に感染のリスクと隣り合わせで働くことになります。風邪などであればさして問題ありませんが、血液感染など重大な病気を引き起こすリスクがあります。仮に感染源を持った患者に使用した注射で誤って自分の指などを指してしまったら大変なことになってしまいます。
上述のような様々な要因からくるストレスは相当なものです。一つの理由だけではなく、いくつかの要因が重なって退職を考えてしまうのです。そして、このような大変な状況の中で働いているにもかかわらず、それに対する対価である給与が低いと感じ、もうこの仕事を続けられないという決断をしてしまうのです。

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